株式会社インテリジェンスが運営する転職サービス
「DODA(デューダ)」は
25歳~34歳のビジネスパーソン5000人を対象に、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下:SNS)の利用についてアンケート調査を実施。8月22日に同調査の結果を発表した。
◆SNSを利用していますか?
という質問では55.6%の人が「利用している」と回答。
男女別では、男性の利用率は52.7%、女性の利用率は58.5%となり、女性の方が若干利用率が高いことが判明。
年収別で利用状況を見ると、900万円台で68.4%の人が利用しており1位。続いて、800万円台では66.7%、1000万円以上で60%と年収800万円以上で上位3位を独占。
この結果について同社は「Facebookなど海外ユーザーとコミュニケーションをとる機会が多いSNSの普及と、語学力が高いユーザーの参加が増えたことが、年収別の利用率に関係していると考えられます」と見ている。
業種別では、「メディア/広告」が最も高く利用率で75.6%。次いで「IT/通信」が64.7%、「金融」が56.9%と続いた。一方で、最も利用率が低かった業種は「教育/官公庁」の46.3%という結果になった。
◆年収が高いビジネスパーソンは、SNSを積極利用する傾向に
年収別の利用率では、800万円以上のビジネスパーソンが上位3位を独占する結果になりました。
最も利用率が高かったのは「900万円台」で、続いて「800万円台」「1000万円台」の順位になりました。
この背景には、「Facebookの急拡大」と「語学力が高い人の利用率」が関係していると考えます。日本におけるFacebookのPC訪問者数(※)は、765万9000人(ニールセン調べ/2011年3月)。2カ月前の2011年1月のPC訪問者数が459万8000人という結果からも、この短期間にPC訪問者数が大幅に増加していることがわかります。
※ PC訪問者数とは、パソコン利用者のFacebook来訪者
また、DODAに登録いただいた転職者約5000名の、TOEIC®テストの点数別に平均年収を見てみると、TOEIC®テストの平均点に近い550~599点の平均年収が405万円に対し、900点台は528万円と、123万円も高いことがわかっています(DODA調べ)。
これらの調査結果をあわせみると、Facebookなど海外ユーザーとコミュニケーションをとる機会が多いSNSの普及と、語学力が高いユーザーの参加が増えたことが、年収別の利用率に関係していると考えられます。
◆SNS利用率
社会人の55.6%がSNSを利用
女性の利用率が男性を上回る結果に
ビジネスパーソンのソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下SNS)の利用率は、55.6%という結果になりました。男女別では、男性の利用率は52.7%、女性の利用率は58.5%となり、女性の利用率が男性の利用率を上回るという結果になりました。
業種別では、メディア/広告が利用率トップ
職種別では、企画・マーケティング、クリエイティブが突出して高い利用率
業種別では、「メディア/広告」が最も高い利用率で75.6%。次いで「IT/通信」の64.7%という結果になりました。一方で、最も利用率が低かった業種は「教育/官公庁」の46.3%でした。この結果から、新しい情報や技術、話題をキャッチすることが大きなビジネスチャンスにつながる業種の利用率が比較的高く、一方で限定された情報やコミュニティ内で仕事が成立する業種では、利用率が低くなる傾向が見られました。
さらに、職種別でSNSの利用率を調査したところ、最も利用率が高かったのは、「企画・マーケティング職」の82.1%がトップ。次いで、「クリエイティブ職」が80.5%と続きました。3番目の「ITエンジニア」が62.8%の利用率であることから、この2職種が突出して高い利用率であることがうかがえます。一方で、最も利用率が低かった職種は「教員/公務員」の42.8%でした。
◆SNS上で仕事関係者と交流がありますか?
SNS利用者の32.8%が仕事関係者と交流あり
ソーシャルネットワークを利用している人のうち、仕事関係者と交流があると答えた人は32.8%でした。
交流のある相手について聞いてみると(複数回答可)、最も多いのは「同僚」の73.3%と7割を超えるという結果に。
次いで、「上司」の22.2%、「部下」の19.5%が続き、「社外」は最も低い18.6%となりました。
この結果から、SNS上で仕事関係者と交流するビジネスパーソンは、身近な同僚と会社内のコミュニケーションだけに留まらず、プライベートでも積極的にコミュニケーションをとっていることがうかがえます。
一方で上司や部下、取引先については、SNS上では多少距離を置きたいと考えているようです。
加速度的に利用者が増加しているSNSですが、利用状況は業種や職業によって異なることが今回の調査から見えてきました。
「周囲の人が始めたから」という理由でSNSを始める人も多いことから、利用率が高い業種、職業ではさらに利用率が高くなり、利用率が低い業種、職業では普及しないという利用状況の二極化が進むかもしれません。
◆ソーシャルメディアでビジネス拡大!求められる人材は?
■年平均約25%で成長し続けるソーシャルメディア市場
近年、多くの企業がビジネスツールとして活用しているソーシャルメディア。
ソーシャルメディアとは、インターネットなどを通じて個人が情報の発信者となるメディアのことです。
代表的なものとしてはブログ、SNS、クチコミサービス、画像共有サイト、Q&Aサイトなどがあります。
IT分野専門のマーケティング・調査機関であるミック経済研究所の2011年1月に発表した「ソーシャルメディア市場の広告収入・課金収入に関する調査」によると、2010年度のソーシャルメディア市場規模は前年度比183.0%増の2005億円。同研究所では「メディアとしての価値が高まっているだけでなく、企業側のソーシャルメディア利用の意識も高まっていることから、今後も年平均25.5%増で成長し、2013年度には3963億円にまで拡大する」と推測しています。
■営業職、ITエンジニア職、クリエイティブ職の採用ニーズ増加中!
ソーシャルメディアを利用するユーザー増加に伴い、企業がソーシャルメディアに対して積極的な広告出稿をする動きが出てきました。
実際に、2010年度の広告収入は前年度比24.1%増の618億円(PC向け広告274億5000万円、モバイル向け広告343億5000万円)。
2013年には900億円まで伸びると言われています。
そして、企業はさらなるビジネス拡大を目指し、ソーシャルメディアに対応した「ゲーム内広告」「アドネットワーク広告」「リワード広告」など、さまざまな広告手法を駆使するサービスを考案。
これらの需要の高まりにより、広告営業職の採用ニーズは着実に増えています。
さらに、(株)矢野経済研究所の2010年6月に発表した「ソーシャルゲーム市場に関する調査結果 2010」によると、企業各社はソーシャルゲーム開発を活発に行っており、2011年度にはソーシャルゲーム市場は前年度比156.7%の1,171億円まで拡張すると予測。
ソーシャルメディアに対応したシステム開発・設計・運用などの必要性から、ITエンジニア職やクリエイティブ職の採用ニーズが上昇しています。
◆業種別で見る「仕事内容」と「求める人材」
営業職
「Web・モバイル広告営業」の仕事が大半を占めます。「商品×SNS」や「サービス×動画共有サイト」など、ソーシャルメディアを活用した広告手法が多様化。そのため、企業のニーズや課題を的確に理解し、幅広い選択肢の中から最適な広告提案をする必要があります。
無形サービス・商材を扱った営業経験者を、多くの企業が必要としています。また、インターネットは日々変化するスピードが早いため、新しいWebサービスに対する知識や、興味・関心を持ち、それを利益の出るビジネスに結び付けることができるかたが求められています。
ITエンジニア職
サイトやシステムのトラフィック強化、効率的なシステム設計・開発・運用はもちろん、企業によっては企画段階から任されます。また、新サービスモデルの企画提案を求められることもあります。未成熟な領域だからこそ、業務の幅が広いことが特徴です。
システム基盤をつくるネットワークエンジニアや、新規ユーザー獲得を実現できる仕組みを企画段階からリリースまで一貫して携われるシステムエンジニアが求められています。また、リリースまでを短期間で実行し、その後の改善策を提案・行動できるエンジニアは重宝されます。
クリエイティブ職
「Webデザイナー」「Flasher」であれば、ユーザービリティを高めるインターフェースのデザイン提案・制作などを行います。また、「ディレクター・プロデューサー」であれば、ソーシャルメディアを活用して収益を生み出すビジネスを考える「マネタイズ」を求められます。
PC、モバイルにかかわらず必要な「HTML5」を使えるクリエイティブ職の市場価値が高まっています。また、デザインに関しては「Flasher」の採用ニーズが高く、ディレクター・プロデューサー職になると、数値分析、予算管理だけでなくサービスやコンテンツからビジネスを創出する経営マインドが必要です。
コミケスタッフの名言集2011夏