元恋人や喧嘩をした相手など、誰でも街中でバッタリ会いたくない人はいるもの。そういう人たちとの「偶然の出会い」を回避することができるアプリが開発され、注目を集めている。
イスラエルの企業が開発した「Split」というアプリだ。フェイスブックなどのソーシャルネットワーキングにログオンし、会いたくない人物を設定するだけで、相手が近付くとユーザーに警告を発し、相手を回避する道まで地図上に表示してくれる。
Splitを開発したウディ・ダガンさんは、誰にでも街中で出くわしたくない相手はいるものだと述べ、アプリの有用性を指摘する。「ある人にとって、それは別れたパートナーかもしれないし、またある人にとっては上司や親戚かもしれない。自分の自由な時間にそういう人たちと出くわしたくないものだ」とダガンさんは語る。
またiOS向けに開発された「Cloak」というアプリも、フォースクエアやインスタグラムにログオンし、設定するだけで、会いたくない人物が2マイル(約3キロ)以内に近づくと警告を発してくれる。
これら2つのアプリは、ソーシャルネットワークの近況アップデートやチェックインなどの機能を利用した際のデータから、相手の居場所を特定する。したがって、相手がこれらの機能を利用している限り、位置情報は正確だといえる。
これらのアプリを「非社交的」だと指摘する人もいるが、Cloakを開発したブライアン・ムーアさんはこれに反論。「非社交的とは、完全に他者を閉ざした状態を指すもの。実際には、誰でも1人になりたい側面を持っているものだ」と語った。
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPTYEA3007920140401