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ブラック郵便局!?

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ブラック郵便局!

ついに郵便局までもが黒会社に…

「自爆営業」をご存じだろうか?

 日本郵便で生まれた言葉で、ノルマ達成のために日本郵便の社員が、年賀状などを金券ショップに持ち込み、安く売った分の差額に自腹を切る行為をいう。驚くのは、一部のブラック郵便局のブラック上司の下で働く社員が……ではなく、約25万人もいる日本郵便の社員の多くが、年賀状販売開始の11月1日からいっせいに自爆するという事実だ。

 私は、数年前の11月1日、その一人Aさんの自爆営業に同行した。ノルマは7000枚。だが、一度に全部を金券ショップに売れば、自爆営業を表向きは禁止している会社にばれてしまうので、小出しで売る。彼はその日「親戚に売ってくる」とウソをついて、1000枚の年賀状を局から預かり、一枚43円でショップに売った。4万3000円を手にしたが、局には5万円を納めるので7000円の自爆。これが7000枚だと約5万円の自爆となる。

 その2週間後、中部地方からBさんが自爆するために上京した。地方都市では金券ショップが少ないので、人目についてすぐにばれるからだ。しかも足元を見られて1枚35円でしか売れない。だから、鈍行列車を使って、東京で1枚43円で売った方がまだ損が少ないのだという。

 社員たちは、さらに、年賀状より売るのが難しい「かもめーる」や「ふるさと小包便」も自爆する。小包便はカタログ販売なのでショップに持ち込めないから、全額自爆となる。しかも、最安でも1000円だから「年90個のノルマだとそれだけで9万円の自爆。でも同じものばかりだと自爆がばれるから、高いものも織り交ぜる」(Bさん)となる。

 なんだかんだで、日本郵便の社員の多くは、1年で10万円単位の自爆をしているのだ。

 自爆営業のある現場には、必ず、パワハラや長時間サービス残業もある。1997年度、郵便現場では、236人が精神疾患により休職し、44人が自殺した。民営化された2007年度には、精神疾患者は788人に激増(これ以降、会社は精神疾患者数も自殺者数も公表していない)。自殺者は延べ数百人にも及ぶが、このなかに自爆営業を苦にしての自殺があったのかは定かではない。

 しかし、2010年。精神疾患で何度も休職していたAさんは、抗うつ薬を服薬しながら配達員として勤務していたが、年賀状のノルマとお歳暮の配達で1年で忙しさのピークを迎える12月上旬に突然飛び降り自殺した。その数日前には自ら精神科を受診して、医師には休職を促されていたのに、班のメンバーが二人辞めたばかりなので、ここで自分が抜けられないと仕事を続けたのだ。だが、数日後に、亡くなった。

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